「ゴマすり上手な営業マン」は出世する。仕事ができる、できないに関係なく、出世する。私の経験上そうである。
もちろん、「ゴマすり」なしで出世する人もいるが、基本的には少数派である。今回は「ゴマすり上手な営業マン」が出世する理由について考えてみた。
ゴマすり上手な営業マンが出世する理由4選
営業マン13年目の私が独断と偏見で、「ゴマすり営業マンが出世する理由」を4つ厳選した。
- 「ゴマすり」をするということは少数派に入るということ
- ゴマをするのは、ストレスがかかる
- どんぐりの背比べなら、「ゴマすり」を優先する
- 上司は孤独、常に仲間を探している
「ゴマすり」をするということは少数派に入るということ
出世する大きな要因は「他と違うことをする」である。
- ずば抜けた成績を出す
- 革命的なシステムを開発する
- 大きな得意先を開拓する
こういったことができると、昇進が期待できる。つまり「他とは違う、少数派になる」ということが大事なのだ。
しかし、多くの人は、ずば抜けた成績を残せないし、革命的なシステムも開発できない。そこで重要なのが「ゴマすり」である。
「ゴマすり」はプライドを捨てれば誰でもできる。あなたを評価する権利を持つ上司にとって、特別な存在になればいいのだ。
「ゴマすり」は営業能力がなくても、お手軽に「少数派になれる」方法である。
ゴマをするのは、ストレスがかかる
「ゴマすり」はストレスを伴う。本来の自分を捨てなければいけない。俯瞰的に自分を見たときに、幻滅してはいけない。
誰にどう思われようが、出世のために自分を捨てて、「ゴマすり」に励まないといけない。
普通の人ができるか?と言われれば、できない。「馬鹿らしい」「こんなやつに媚びるなんて…」「ペコペコするのが嫌い」など、理由は様々だろう。
だからこそ価値がある。それをやってこそ、少数派に入れるのだ。
ゴマをするのは、ストレスがかかる。そこに耐えるのも一つの出世術かもしれない。
どんぐりの背比べなら、「ゴマすり」を優先する
部下の営業成績が並んだとき、あなたならどちらを評価するだろうか?
A君:少しミスは目立つが、自分に忠誠を誓っている
B君:目立ったミスはないが、自分とのコニュニケーションもない
多くの人はA君を選ぶのではないだろうか?関係の薄い人間に、わざわざ良い評価をつけないだろう。
本来は「ミスが少ないほうが、評価に値する」と合理的に判断すべきだが、人間は情で判断することが非常に多い。
ミスが少ないなんて、営業の評価基準にはない。なので、無難にこなす人物よりも、「ゴマすり」のほうが優先される。
つまり、成績がどんぐりの背比べなら「ゴマすり」を優先するのである。
上司は孤独、常に仲間を探している
上司は孤独である。経営層から言われる無理難題を部下に押し付けなければいけない。
職場の規律を守るために、部下に強く叱責する場面もある。すると、自ずと孤独になっていく。
部下は本心で話したがらないし、必要がなければ、会話をしようともしない。上司は孤独なのだ。
そんななか、「ゴマすり」は貴重な存在である。誰も相手にしてくれないなか、自分のところにやってきて寄り添ってくれるのである。
何事にも共感してくれる。優しい彼女のような存在だ。飲みに誘えば、返事一つでついて来る。雑用を頼めば、喜んでする。可愛くないはずがないだろう。
人には「返報性の原理」がある。「何かされたら、お返ししたくなる。」という人の心理だ。
「ゴマすり」に対する返報性の原理が、昇進だろう。
まとめ
「ゴマすり上手な営業マン」が出世する理由4選はどうだっただろうか?私の経験を踏まえ、熱く語ってみた。
「ゴマすり」が出世するには、ちゃんと理由がある。「あいつ、ゴマばっかすりやがって、気に食わねぇ」と思われがちだが、しっかりした考えのもと動いているのだ。
もし、出世したいのであれば「ゴマすり」も取り入れてみるべきかもしれない。
それでは、また!