共働きMAX

共働きで、会社員で、2児の父

幽霊屋敷が取り壊されて現れたベランダからの風景が好き。

ベランダからの風景が好きだ。

 

5年前に安い土地を購入して家を建てた。

 

いわくつき物件と思われるくらい安かったが、聞いたり調べても何もなかったので購入を決意した。

 

古くから住んでいるお隣さんも「特に何もないけどなぁ」と言っていた。

 

しかし、なんとなく購入されなかった理由はわかる。

裏(南側)に幽霊屋敷のような、人が住んでいないボロボロの家が建っていたのだ。

 

本来なら太陽光が降り注ぐであろう南向きに、運気が下がるような家が建っていれば購入を考えるのは普通のことだろう。

 

私は安く買いたかったので、南側に幽霊屋敷があろうと購入に踏み切った。

妻は少し嫌がっていたが、こんな安い土地ないぞ!ということで買った。

 

正直、私自身、風水とかに影響を受けるタイプなので不安はあった。

しかし、中小企業に努めるサラリーマンのお金が有り余っているわけでもないし、親から援助があるかというと全く無い。

 

こういうのは勢いが大事と思ったのだ。

 

家も建ち、住みだして1年ほど経った頃、大型の台風が来た。

とても強烈な風はまわり家に大きなダメージを与えて去っていった。

 

そして我が家の裏の幽霊屋敷も、もれなく大きなダメージを受けて、老朽化した壁が剥がれ飛んで我が家の壁を傷つけた。

 

壁が傷ついたので、工務店に連絡して直してもらった。

ついでに「裏の家ってなんとかならないですか?また台風がきたりしたら不安で…」と伝えると、持ち主に確認してみますと返答。

 

ほどなくして工務店から「取り壊してくれるみたいです」と連絡があった。

私は「え?」となり、そんな簡単に話が進むの?となった。

 

詳しく聞くと、幽霊屋敷一帯の持ち主はお金持ちらしく、今は別のところに住んでいて迷惑をかけているなら取り壊すよ!とのこと。

 

「ラッキー!」ってことで工事もすぐに始まり見事に幽霊屋敷は綺麗サッパリなくなった。

 

するとベランダからの眺めが大変に良くなったのだ。

新しい家も立つ様子はなく、今では私のお気に入りの風景だ。

 

週末はベランダにキャンプ用の椅子を出してぼーっと景色を眺めたりしている。

 

袋小路になっており入り口が狭いので新しく家が建つ可能性は低そうだ。この土地を売りに出す様子もない。

 

お金持ちの息子の高級外車が週2,3回停めにくるので、もはや駐車場代わりだ。

 

団地、マンションと住んできた私からすれば、ベランダから自然な風景が見えるのは結構ありがたいものだ。